内村航平が19年始動、30歳のテーマは「安」

[ 2019年1月2日 14:12 ]

2020年へ向け、今年の抱負は安全の「安」 と披露する内村航平 (撮影・西川祐介)
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 体操男子個人総合で2度の五輪を含めて09〜16年に世界大会8連覇を達成した内村航平(リンガーハット)が2日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで19年初練習を公開した。

 17、18年と足首を故障した内村は、今年の漢字を問われると「安」とした。「安全に今年はいきたい。安っぽい演技にはしたくない。安全に素晴らしい演技をやっていきたい」。2年続けて跳馬で痛めているため、19年はDスコア5・4点で「リ・シャオペン」よりもひねりが半分少なく、前向きに着地する技に挑む予定。東京五輪シーズンの20年に「リ・シャオペン」を跳ぶためのステップで、「最後はしっかり(リ・シャオペンを)成功させたい」と気合を入れた。

 3日に30歳になる。「きょう(2日)の(午後)11時59分まで20代を楽しんでやろうかな」。かつては30歳まで現役の自分を想像できなかったが、「それが逆に良かったのかな」と言う。「それだけ、その時その時、全力で自分と向き合えているということ」。これまでの足跡が今につながっている。

 1月下旬からは中国・北京で、18年世界選手権の団体総合を制した中国の代表クラスとの合同合宿が待つ。「中国がどんな練習をしているのか。何か少しでも謎が解明できればいい」。19年の初戦は、昨年3位に終わった4月の全日本選手権(群馬)。日本一、そして世界一奪回へ、キングは安定した演技を積み重ねる。

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2019年1月2日のニュース