【箱根駅伝1区】東大・近藤秀一、悲願の箱根出場も「悔しい」今後の糧に

[ 2019年1月2日 10:19 ]

第95回箱根駅伝第1日 ( 2019年1月2日    東京・大手町〜神奈川・箱根町 )

<箱根駅伝・鶴見中継所>たすきを手に力走する関東学連・近藤秀一(撮影・小海途 良幹)
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 初めて箱根路に立った関東学生連合の近藤秀一(東大4年)は、1区(21・3キロ)で1時間7分8秒で区間22位相当だった。8キロ付近のペースアップに対応できず、「正直、かなりつらいレースになってしまった。4年間で一番いい走りができれば良かったけど、それができずに残念。悔しいです」と振り返った。

 4年連続で学生連合のメンバーに入り、前回大会も1区にエントリーされたが、インフルエンザに感染して無念の欠場。今大会に向けては予防接種を2回打ち、12月29日からは静岡県内の実家に帰って最終調整した。「なるべく人に会わず、練習以外は外に出なかった。引きこもってました」。練習以外の時間は過去の1区の映像を何度も見返し、イメージを高めてきた。

 前半で集団から遅れ、「実力がないのを突きつけられた」と言う中、最後まで走り切れたのは支えがあったから。「(東大の)部員や友人、母校の生徒が応援してくれているのに気づいた。気持ちが途切れずに走れた」と新春の陽光を浴びながら、周囲への感謝を口にした。

 「大学4年間、幸せな競技生活を送れた」と言う23歳は、来春には大学院に進んで運動生理学などを研究しながら、実業団のGMOアスリーツに所属して競技を続ける。「マラソンで2時間10分を切るのが当面の目標。世界と戦うためには、そこをクリアしないと」。箱根の経験を糧に、これからも自らが信じる道を駆ける。

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2019年1月2日のニュース