箱根駅伝 負傷選手に対する“感動的実況”に賛否 大迫傑が問題提起「感動する場面でない」

[ 2019年1月2日 12:47 ]

<箱根駅伝・鶴見中継所>左足を負傷しながら懸命に走った大東大・新井康平(右から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 第95回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日午前8時、東京・大手町をスタート。各校のスピード自慢が起用された1区で、名門・大東大にいきなりアクシデントが発生。スタート直後に新井康平(4年)が転倒した。

 苦し気な表情をしながらなんとか集団に食らいついていたが、徐々に遅れ出した新井。時折蛇行する場面もありながら、最後はペースを上げる意地の走り。トップから8分40秒遅れの23位と最後のたすきリレーとなったが、その懸命の姿に沿道から大声援が沸き上がった。

 テレビ中継でもアナウンサーが絶叫で魂のたすきリレーを実況。これに、男子マラソンで2時間5分50秒の日本記録を樹立した大迫傑(ナイキ)がツイッターで反応。「さっきの1区、捻挫した選手は頑張った。 捻挫は注意しないと別な故障で繰り返したりで時間が掛かるからしっかり治して欲しい。ただ、娘が言った一言『テレビで喋ってる人(実況)なんか喜んでるみたいだね!』。これが全てを物語ってるよね。心配する場面ではあるけど、感動する場面ではない」とつづった。

 続けて「感動的実況を良しとしてしまうと回り回って選手の判断を鈍らせてしまう」と指摘。「自分ならと考えたけど、どんな酷い怪我であっても単純にやめにくいよね。選手がこの大会で引退なら良いけど先がある選手の場合も同様の事が起きたらと思うと怖い 選手&今後の選手を守っていきたい立場から一言」と持論を明かした。

 昨年11月の全日本実業団対抗女子駅伝の予選会では、選手が中継所200メートルほど手前から、はいつくばった状態で進み右足は血まみれ。レース後に右脛骨(けいこつ)の骨折で全治3〜4カ月と診断される事例もあった。ネット上では「感動してしまっていたけど、たしかに大迫選手の言う通りかも」「大迫選手の娘さんが言ったことがすべて」「これにすべてを懸けて生きてきた選手に対して外野が何かを言うことではない」など、さまざまな意見が飛び交っている。

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