英莉花、執念4位で初シード確実 ジャンボ愛弟子19歳が実力証明

[ 2018年10月22日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日 ( 2018年10月21日    兵庫県 マスターズGC=6528ヤード、パー72 )

ホールアウトした原はスコアボードを見ながら笑顔を見せる(撮影・沢田 明徳)
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 ジャンボ尾崎を師匠に持つ「黄金世代」の大型新人、原英莉花(19=フリー)が5バーディー、1ダブルボギーの69で回り、通算8アンダーで4位に入った。賞金900万円を加算し、今季の獲得賞金を2889 万9165円とし、初の賞金シードを確実なものとした。昨年はツアー出場権を懸けた最終予選会で落選。その悔しさを晴らし、ツアー初優勝への土台を築いた。

 まるでダンサーのような身のこなしで19歳が喜びを表現した。来季のシード権獲得が濃厚となったことを伝えられると、原英の表情が一変。「本当ですか?踊っちゃいました」と1メートル73の長身を激しく躍動させた。最終日にスコアをまとめて4位でフィニッシュ。高額賞金の大会で900万円をゲットし、来季のシード権の当確ラインとなる2400万円台を大きく超える約2889万円とした。

 1、2番連続バーディーで上位を追った。8番では大きくフックする3メートルのラインを完璧に見抜いてパー。9番パー4では難しいライからの第2打をカップまで20センチにつけてタップイン。ギャラリーの大歓声に応えた。3つ伸ばして迎えた11番では、第2打をミスして痛恨のダブルボギー。バーディーが欲しかった12番パー5でもティーショットを右のバンカーに入れた。これまでならここからズルズル失速することが多かったが、巻き返せる強さがこの日は備わっていた。13番でバーディーを奪うと、15番パー5も残り107ヤードからの第3打を5メートルにつけ、これを沈めてバーディー。通算8アンダーとし「楽しむからいいプレーをする、にテーマを変えました。この大会で(シードを)絶対に獲る。執念でした」と力を込めた。

 昨年はツアー出場権を目指して予選会に出場。2次予選をトップ通過したが、最終予選会で2打及ばず出場権獲得を逃した。今年は下部ツアーで2勝するなど実績を残すと、ニトリ・レディースで3位などツアーでも結果を残した。「苦しい時期もあったし、ここまで長かった。今週、自分の思うようなプレーができた。この積み重ねを今後につなげていけたらと思う」

 最終日にスコアを伸ばせるのは実力者の証。畑岡奈紗、新垣比菜ら活躍が目立つ黄金世代で最も伸びしろが大きいと言われる大型新人。初優勝への道が大きく開かれた。

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2018年10月22日のニュース