稀勢 感触◎ 出稽古で阿武咲に10勝「しっかりできた」

[ 2018年9月3日 05:30 ]

阿武咲(右)と三番稽古を行った稀勢の里(撮影・佐藤博之)
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 左大胸筋の負傷などで8場所連続休場中の横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が2日、秋場所(9日初日・両国国技館)へ向けて千葉県習志野市の阿武松部屋に出稽古し、平幕・阿武咲(22)と三番稽古を行った。相手の激しい突き、押しを受け止めてから、左四つだけでなく右差しの攻めもあった。まわしにこだわらず前に出る取り口も見せ、10勝3敗だった。

 「(阿武咲は)元気がいいし、力をつけているから」との理由で、昨年6月以来の阿武松部屋へ。稽古後は「稽古場で力を出して激しくやってくれる人がいないところで、しっかり力を出してくれる。良かった」と充実感を漂わせた。1日は入念に立ち合いの確認。この日は「しっかりできたのでいいと思う。大丈夫」と立ち合いの感触に満足していた。

 横綱の胸を借りた阿武咲は「最高に楽しかった。見ているより、肌で感じるのが一番。いい稽古ができた」と横綱に感謝した。稀勢の里の地力を体感して、「左はず(押し)が強かった。体が浮いた」と驚いていた。

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2018年9月3日のニュース