璃花子 日本女性初MVP!東京五輪へ“金の方程式”乗った

[ 2018年9月3日 05:30 ]

<アジア大会MVP授賞式>MVPを獲得した池江璃花子(右から2人目)は賞金とアジア大会のピンバッジコレクションを受け取り笑顔(撮影・小海途 良幹)
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 ジャカルタ・アジア大会のMVPが発表され、競泳女子で金メダル6個、銀メダル2個を獲得した日本の池江璃花子(18=ルネサンス)が受賞した。日本選手の受賞は4人目で、女性では史上初の快挙。賞金5万ドル(約550万円)を手にした。また、最終競技のトライアスロン混合リレーで日本が2連覇を達成。金メダルは66年バンコク大会の78個に次ぐ歴代単独2位の75個を獲得し、94年広島大会以来、6大会24年ぶりに中国に次ぐ2位となった。夜には閉会式が行われ、16日間の日程を終えた。

 注目のMVP発表会見。女性司会者が「リカコー、イキー!」と高らかに名前を読み上げると、池江は頬を紅潮させながら登場した。トロフィーや記念品を手に、璃花子スマイルは全開となった。

 「アイムソーハッピー。一度MVPがなくなり寂しい気持ちはあったが、再検討していただき素敵な賞を頂けた。光栄です」

 日本出発前に「MVPを獲りたい」と宣言して臨んだが、8月22日に大会組織委がMVPを制定しない方針を表明。池江は「モチベーションが下がっていた」と言うほど肩を落とした。だが、帰国後の同29日に一転して制定が決まり、三木二郎コーチからLINEで連絡をもらった池江は「ディズニーランドに向かう途中で、凄くびっくりして電車の中でニヤけが止まらなかった」という。授賞式では賞金5万ドルの目録などを受け取り、「とりあえず貯金して、焼き肉を食べに行きたい」と屈託のない笑みを浮かべた。

 過去の受賞者は、北島康介に萩野公介という偉大な先輩はもちろん、06年の競泳・朴泰桓(韓国)、10年のバドミントン・林丹(中国)も2年後の五輪で金メダリストになっており、池江も2年後の東京五輪へ「黄金の方程式」に乗った。また、14年仁川大会で男33、女13だった日本勢の金メダルが、今大会は男34、女35と大逆転。史上初の女性受賞者となった池江は躍進の象徴的存在だが「最終的には努力次第。これからも頑張りたい」と気を引き締めるのも忘れなかった。

 中国の通信社、中国新聞社の記者も「彼女は爆弾のようだ」と警戒するほどのインパクトを残した18歳。東京でも主役になるために、さらに輝きを増していく。

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