宮原美穂が銅も…“お家芸”ゆえ「悔しいです」空手組手女子50キロ級

[ 2018年8月27日 22:00 ]

女子組手50キロ級で銅メダルを獲得した宮原美穂
Photo By 共同

 ジャカルタ・アジア大会の空手組手女子50キロ級で宮原美穂(21=帝京大)が銅メダルを獲得した。しかし、“お家芸”ゆえに、喜ぶどころか、「悔しいです」と言って、涙を流した。

 準決勝で台湾選手に2―4で敗戦。1―0とリードしていた場面で、蹴りを放った後に倒され、そこに突きを入れられた。倒れた状態での有効打は1本で3ポイント。逆転を許し、金メダルへの道を断たれた。

 7月のアジア選手権で優勝し、同月の世界大学選手権も制した。豊富な国際経験がある実力者だが、この日は異変が起きていた。

 練習からイメージした通りに体が動かない。

 「初めて試合が怖いと思いました」

 勝ちを意識しすぎたか、重圧だったかは、本人も分からなかった。

 3位決定戦は「吹っ切れて思い切りできた」と9―0で圧倒した。小学1年で空手を始めてから感じたことがなかった恐怖心を知った。「2020年の前にこの経験ができたことが大きい」。目を赤くしながら収穫を口にした。アジア大会を遥かに超える重圧と注目が集まるであろう東京五輪に向けて、いい勉強になった。

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