3人制女子バスケが銀メダル 女子高生コンビ活躍「アジアで2番になれたのが一番の経験」

[ 2018年8月27日 05:30 ]

アジア大会 バスケットボール3人制女子決勝   日本10―21中国 ( 2018年8月26日    ブンカルノ・バスケットホール )

 女子高生コンビが銀メダルをつかんだ。ジャカルタ・アジア大会の3人制女子バスケットボール決勝が26日にあり、日本は中国に10―21で敗れた。奥山理々嘉(18=東京・八雲学園高3年)と今野紀花(18=宮城・聖和学園高3年)は、紅潮した顔で戦いを振り返った。

 奥山「アジア大会という大きな大会の決勝戦に初めて立った。アジアで2番になれたのが一番の経験。今後に生かしたいです」

 今野「高校生では経験することができない大きな舞台に立つことができました。プロのプレーを体感することもできた。これからの代表活動でも意識を高くして臨みたいです」

 ワールドカップ4位の相手は強敵だった。競ったのは、0―3から今野が2ポイントシュートを決めて1点差にした開始2分まで。その後はズルズルと離され、終了間際に2ポイントシュートを決められ、戦いは幕を閉じた。奥山は「中国は大きくて、パワーで負けたのが得点が伸びなかった要因」と、1メートル90台もいるタワー軍団を崩せなかったことを悔やんだ。得点は今野が2点、奥山が1点だった。

 “JK”の2人は選手村で同部屋だった。奥山が「歳とか関係ない。一生懸命金メダルを目指そうと言ってきた」と語れば、今野も「(同学年が)もう1人いてくれて支えになった」と言って、コート外から励まし合ってきたことを認めた。

 栗林未和が故障で現地入りできず、5人制代表の馬瓜ステファニーが3人制の競技初日に合流した。“即席”の要素を含んだ状態でスタートして予選を勝ち抜き、この日は準々決勝でインドネシアに15―6、準決勝でタイに21―16で勝利した。

 短い準備期間と若手中心の編成で表彰台に上がったことに、長谷川誠監督は手応えを口にする。

 「コーチ陣の言うことを忠実にやってくれた。もう3、4試合やれば変わっただろう」

 東京五輪の追加種目で、2年後に3人制バスケットボールは“五輪デビュー”をする。5人制の日本代表候補にも名を連ねる女子高生の2人が見つめるのは、TOKYO、そしてさらに先の未来。「(同世代に)この経験を伝えることも使命になると思う」。立派な銀メダルと、貴重な体験を胸にしまって、日本に戻る。

続きを表示

2018年8月27日のニュース