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設楽悠太が進む規格外ロード 40キロ走も筋トレも「やりません」飲み物は「コーラ」

ポーズを決める設楽悠太と加藤綾子(撮影・吉田 剛)
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 【カトパン突撃!東京五輪伝説の胎動】今年2月の東京マラソンで16年ぶりに日本記録を更新する2時間6分11秒をマークし、褒賞金1億円をゲットした設楽悠太(26、ホンダ)は独自路線で結果を出し続けている。練習法も定石の「40キロ走」「筋トレ」は行わず、ルーティンも全くない。常識にとらわれない“設楽流”は、なぜ生まれたのか。加藤綾子アナウンサー(33)が本音を引き出します。

 ――激走から3カ月。改めて東京マラソンでの日本記録更新おめでとうございます。右足に激痛が走る中、限界まで追い込んでのゴールでした。

 「スタート前は記録は意識していなかった。何とかゴールに飛び込んだ。立てないほどの痛みがありました。疲労骨折の治りかけだったようです。今は練習も本格的にできるようになりました」

 ――30キロ以上は走らない独特の練習法ですね?

 「昨年9月のベルリンで40キロ走を2回取り入れたんですけど翌日、体を動かせなかった。それで疲れをためない形にしました」

 ――全て自身で判断?

 「体調を崩したことがあるので高地トレーニングもやらない。走れば自然と筋肉がつくので筋トレもストレッチもしません。験担ぎもルーティンも全くないです」

 ――15年の世界選手権男子1万メートルで最下位の23位に終わったことが大きな転機に?

 「あれから自分と向き合うことの大切さに気付いた。社会人は走れなくなったらクビ。生きていくためには自分がやりたいことをやる。練習も自分に合ったものを選ぶ」

 ――穏やかな見た目と違って勝負師ですね。

 「レースになるとスイッチが入る。最近は大事なレース前に練習の一環でほかの試合に出る選手がいる。そんなことは練習でやってほしい。僕は、どのレースでも全力で走るつもりでいます」

 ――選手同士の駆け引きはありますか?

 「どんなレースでも30キロを過ぎるとペースアップする。日本人は駆け引きが得意じゃない。アフリカの選手はペースの上げ下げもうまい。彼らは身体能力も骨格も歩幅も違う。最初から主導権を握らないと勝ち目はないと思います」

 ――シューズへのこだわりは?

 「昔は底が薄いシューズで走っていたけど今は分厚いものに替えた。足への負担が少ないので疲労感が違う。クッション性があって足を置くだけで前に進む感覚」

 ――16年ぶりの記録更新で1億円の報奨金。実感はありますか?

 「あの時は最初、沿道から“設楽、1億狙える”とか声援が飛んでたんですけど、40キロすぎから名前を呼ばれなくなった。みんな“行け!1億”“獲れ!1億”とか、どんどん呼び方が短くなった。最後はほぼ1億コールでした(笑い)」

 ――ハハハ。沿道の人も我がことのように思ったんでしょう。皆の夢を乗せて走るということでは東京五輪もそうなりそうですね。

 「五輪を狙ってないというとウソになりますけど、さほど意識はしていない。結果を残すことが大事。それを積み重ねていけば絶対に日本代表になれると信じています」

 ――1億の使い道は?

 「後輩に靴をプレゼントしたのと、自分用のバッグを買いました。時計とか大きな買い物をしたい。あとは貯金です」

 ――1億円は年度ごとに更新されるって聞いたんですけど?

 「また新記録が出たらもらえますね(笑い)」

 ――モチベーション上がりますね。また「1億円〜!」って声が掛かりそう(笑い)。

 ――レース中は周りの動きなどを見て対応を考えたりする?

 「周りは見ますね。集中力がないのでずっと前を見ているわけでもない。たまに沿道を見て“あっ、知り合いいるな”とか思います」

 ――えっ?そこまで分かるものですか。

 「家族が応援に来てると思ってたのでずっと探してました。ちょうど離された時に気付いた。母の声がでかいので一瞬で分かった。凄い支えになります。最後も“1億!”とは言わず“頑張れ〜、まだいける”でした」

 ――さすがお母さん(笑い)。同じく陸上をされてる兄・啓太さんの存在も大きい。

 「陸上を始めたのも同じ日で僕が続けているのも兄貴がいるから。1週間後にレースを控えていたのに応援しに来てくれた」

 ――兄弟での目標は?

 「世界で活躍すること。まだ、僕しか日本代表になっていないので来年の世界陸上では同じユニホームを着たいですね」

 ――食事には気を使う方ですか?

 「こだわりはないです。野菜は食べない。カレーに入っているニンジンとかなら…むき出しの野菜は絶対無理」

 ――ドリンクなどで栄養を補う?

 「全くしない。肉は食べます。あとはお菓子。東京マラソンが終わった後は“じゃがりこ”でした。甘い物も大好きで和洋両方を重ねて食べても大丈夫」

 ――飲み物は?

 「コーラです。水は全く飲まない。冷蔵庫に大量にストックしてます。マラソン前は2週間の禁コーラ」

 ――マラソンは体力が必要ですけど直前におなかにたまるものを食べたりしますか?

 「当日はバイキングだったんですけど、あまり食べずにいたら後輩が“大丈夫ですか?”って心配してました。終わった後はおなかがすき過ぎてやばかった。レース前日もコンビニ弁当。たまたまコンビニで井上大仁選手と会ったんですけど“大丈夫ですか?”って(笑い)」

 ――とことんマイペースですね(笑い)。

 ◆設楽 悠太(したら・ゆうた)1991年(平3)12月18日生まれ、埼玉県寄居町出身の26歳。男衾(おぶすま)小5年から双子の兄・啓太とともに陸上を始める。埼玉・武蔵越生高から東洋大に進学。箱根駅伝では2年時に7区区間賞、3、4年時に3区区間賞を獲得。14年にホンダ陸上部に入部。17年にはハーフマラソンで1時間0分17秒で日本記録を更新。1メートル70、48キロ。

[ 2018年5月29日 09:50 ]

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