桐生に新たな武器 次世代型シューズはピンなし「まさに秘密兵器。履いてみたい」

[ 2018年5月29日 15:19 ]

次世代スプリントシューズを手に笑顔を見せる桐生
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 陸上男子100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(22=日本生命)に新たな武器が加わりそうだ。29日に都内で行われたアシックス社のイベントで、ピンのない次世代型スプリントシューズの試作品が披露された。出席した桐生はシューズを手に「これはまさに秘密兵器ですね。一度履いてみたい」と胸を躍らせていた。

 同社の創業者、鬼塚喜八郎氏生誕100周年の記念イベントで発表。同社によると、スパイクのピンが地面に刺さる時間がロスになるのではないかというところに着想を得て、15年の夏から開発がスタート。20日に行われたゴールデングランプリ(大阪)の女子100メートルで3位に入ったキャンデス・ヒル(米国)もすでに同社の研究所で試走したという。

 靴底は、カーボンファイバー素材をベースにした複雑な立体構造(ハニカム構造)。ピンがない分、軽さを追求できるという。桐生が9秒台をマークしたときに履いていたシューズが120グラムだったのに対し、試作品は100グラムを切るといい、桐生も「軽いですね!」と驚きを隠せなかった。

 まだ、試作品段階で量産化は未定だというが、2年後には東京五輪でファイナリストを目指す桐生の秘密兵器になっているかもしれない。

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2018年5月29日のニュース