規律委、宮川選手の条件付き処分は「既に社会的制裁受けた」「再起のチャンスを」

[ 2018年5月29日 22:34 ]

<アメフット関東学連会見>会見する関東学連の(右から)寺田監事、柿沢理事長、森本専務理事(撮影・小海途 良幹)
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 日大アメリカンフットボール部の守備選手による悪質なタックル問題で、関東学生連盟が29日に臨時理事会を開いた。同日夜に柿沢優二理事長(63)らが都内で記者会見し、日大の内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチ(30)について、永久追放に相当する「除名」処分にしたと発表した。反則をした宮川泰介選手(20)は、条件付きで2018年度シーズン終了まで公式試合の出場資格停止となった。

 宮川選手については(1)本件につき反省文にまとめて同連盟に提出し(2)規律委員会との面談で再発の危険が払拭されたことが確認でき、かつ(3)(1)(2)を踏まえて同連盟理事会で承認されることを条件に、出場資格停止は解除されると条件付きの処分に。

 会見では調査を行った規律委員会メンバーの森本啓司専務理事(48)が事実認定を報告。双方の主張が食い違っていた悪質なタックル指示の有無について「反則は監督とコーチの指示」と認定した。

 報道陣との質疑応答で、宮川選手を条件付きでの出場停止処分とした理由について「悪質な反則は、どんな圧力があっても許されることではない。だが、当該選手は実名と顔を出して会見を行った。20歳は越えているが、若者であり、社会的制裁は既に受けている。再起のチャンスを与えないのは教育のもとで成り立つ当連盟としてありえないのではないかという判断だった」と説明。宮川選手の復帰の可能性については「あります」と力強く答えた。

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