納谷、連勝伸ばすも不満「何もかもダメ」 ストレート給金決める

[ 2018年5月20日 12:16 ]

大相撲夏場所8日目 ( 両国国技館 )

<大相撲夏場所8日目>若苫龍(左)を押し出し4勝目を挙げた納谷
Photo By スポニチ

 大鵬の孫で東序二段11枚目の納谷(18=大鵬部屋)は、東序二段3枚目の若苫龍(21=二所ノ関部屋)を押し出しで破り、ストレート給金となった。序ノ口デビューの春場所からの連勝は11に伸びた。

 1回目の立ち合いで突っかけられ、2度目は少し受ける形となった。左をねじ込んで下手を取ったが右上手は取れず、懐に入られそうになったろことではたきにいった。必死に回り込もうとした相手を、差し手側に圧力をかけて押し出した。

 勝負を決めるまで12秒を要し、「今日は全然ダメ。何もかも全部。言うことがない」と不満を口にした。「ヒヤッとはしなかった」と言うが「朝から気合が入らなかった。国技館に入ってから全然集中できなかった」と精神面を反省した。無傷で勝ち越しを決めても「普段だとうれしいが、今日は内容が…」と複雑な表情を浮かべた。

 この日は序二段の最後の取組で、今場所初めて西方となった。取組を終えて引き揚げる際には、三段目の取組の審判の貴乃花親方(元横綱)にあいさつにいくと、親方からはアドバイスをもらった。角界入り後に声を掛けられるのは初めてで、納谷によると「“ケガをしないように”と言われた」という。

 貴乃花親方は5日目の納谷の三番相撲を審判長として見つめていた。「背中からおしりのあたりにかけて、お父さんに似ている」。納谷の父である元関脇・貴闘力の姿をダブらせていた。

続きを表示

2018年5月20日のニュース