桃子 4位 連覇へ“脱ガス欠” 最終日へ気力温存

[ 2018年5月20日 05:30 ]

女子ゴルフツアー   愛知県 中京GC石野C 6441ヤード、パー72 ( 2018年5月19日    中京テレビ・ブリヂストン・レディース第2日 )

14番、ロングパットもバーディーを決め、自分でも信じられない表情の上田桃子は6アンダーで4位タイに浮上
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自身初の大会連覇を目指す上田桃子(31=かんぽ生命)が強風の中、70とスコアを伸ばし、首位に2打差の通算6アンダー、4位と絶好の位置で最終日を迎える。“黄金世代”の小祝さくら(20=ニトリ)がツアー初優勝へ向け、通算8アンダーで単独首位を死守。地元愛知出身の穴井詩(30=GOLF5)ら2人が1打差の2位につけている。

 賞金女王に輝いたのは11年も前のこと。もう一度、頂点へ。上田の耳に福音を届けたのは意外な人物だった。

 「勝負はサンデーバックナインだよ」。現女王・鈴木愛を育てた南秀樹コーチと大会前に雑談。前週、優勝した鈴木に同コーチが送ったこの助言が耳に残った。「自分は金曜日から毎試合、勝負を懸けにいってるな」。今季、最終成績が初日の順位を上回ったのは10戦して1度だけ。ショットの不調を気力で補おうとした結果、大事な最終日に「ガス欠」を起こしていた。

 この日は15番でグリーン左ラフからの第2打を5メートルもショートさせてボギー。完璧主義の上田には受け入れ難いミスだが「最終日のためいろいろトライした結果」と気持ちを切り替え最終18番のバーディーにつなげた。首位を走るのは同じ辻村明志門下の小祝。3万円余で届く史上13人目の生涯獲得賞金7億円突破は通過点。黄金世代に格の違いを見せる。(石川 勝己)

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2018年5月20日のニュース