日大・内田監督の姿勢に疑問 原因あくまで「選手の判断」に怒り

[ 2018年5月20日 08:00 ]

報道陣の質問に答える内田監督
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 【記者の目】日大・内田監督は「私はあの後、(当該プレーを)注意しておりません。私の責任です」と辞任理由を説明した。しかし、関学大や世論は、指導力不足に疑問を持ち、怒りを覚えているのではないはずだ。この日の言葉から伝わってくるのは、悪質プレーは自分の指示ではなく選手の判断、という内容ではないだろうか。

 なぜ、あのプレーが生まれたのか――。この疑問が解消されない限り、一連の騒動は終結しない。真相を究明するための重要な作業が現在、行われている最中。もし本当に責任を感じているなら、24日の再回答書にも責任を持ち、その後、辞任すべきではなかったかとも思う。

 内田氏はアメリカンフットボール部を率いると同時に、日大常務理事の肩書も持つ。辞任しても、大学に籍が残れば、部に一定の影響力を残すことは難しくはない。関学大関係者の中には、今回のプレーを看過したコーチ陣も総退陣すべきとの強硬論がある。競技としてのアメリカンフットボールを冒?(ぼうとく)した愚挙の罪はそれほど重い。(大阪報道部デスク・堀田 和昭)

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2018年5月20日のニュース