相撲議連会長「働き過ぎ」公傷制度復活を提言へ

[ 2018年2月7日 19:45 ]

 超党派の「大相撲の発展を求める議員連盟」会長の竹本直一自民党衆院議員は7日、けがで休場した翌場所は全休しても番付が落ちない公傷制度の復活を提言する考えを示した。議連会合後の記者会見で「相撲の世界も働き過ぎだ。けがをした人が無理して出場し、一生を台無しにするケースもある」と述べた。

 会合では、大相撲の一連の不祥事についてスポーツ庁や相撲協会の芝田山広報部副部長(元横綱大乃国)から聴取。元横綱日馬富士関の暴行事件を受けた再発防止検討委員会は3月までに計4回の会合を開き、防止策の方向性を出すという。議連はこの内容を見極め、文部科学省や相撲協会への提言をまとめる。

 芝田山副部長は、暴行事件を巡る貴乃花親方(元横綱)の対応に関し「協会は手続きを踏み、礼を尽くしたが、応えてくれない。そのためにトラブルが起こっている」と述べたという。

 公傷制度は、1972年初場所から実施されたが、休場者続出を招くとして2003年九州場所を最後に廃止。11年の八百長問題を受けて設置された再発防止委員会が復活を提言していた。

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2018年2月7日のニュース