“いつも通り”を提供 日本代表選手の支援施設 事業費は6・4億円

[ 2018年2月7日 13:27 ]

「ハイパフォーマンスサポート・センター」のリカバリープール。炭酸泉(右)とアイスバスの交代浴を行う
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 平昌五輪の日本代表選手を支援する目的で選手村外に設置される「ハイパフォーマンスサポート・センター」が7日、報道陣に公開された。スキー競技が行われる山間部(平昌)と氷上競技の沿岸部(江陵)の2カ所に設置。食事、治療、トレーニングが1カ所に集約された「ワンストップショップ」をコンセプトに、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう力を添える。

 今回はパラリンピックのサポートも含み、事業費は約6億4000万円。14年ソチ五輪の同施設の事業費は約4億8000万円でオリンピックにのみ設置されていた。

 食堂では米飯やうどん、厚焼き卵や鯖の味噌煮など和食中心の充実したメニューを提供。ペンションの一角を使った山間部のトレーニングジムは20平米だった14年ソチ五輪の4倍の80平米を確保。すでにモーグルの選手らが利用しており、好評だという。

 常時、スタッフが常駐するセンターでは炭酸泉とアイスバスに交互に入る交代浴で疲労回復を図るリカバリープールが利用できるほか、電気治療器での施術や専門家によるメンタルケアなどさまざまなサポートが受けられる。

 ハウス関係者は「“いつも通り”のサポートを提供するのが大きなポイント」と説明。味の素が運営し日本選手に向けて和軽食を提供する施設「Gロードステーション」も山間部と沿岸部の2カ所に設置されており「オールジャパン体制で一緒になってやっていく」と力を込めた。

 総合施設のハイパフォーマンスサポート・センターは、12年ロンドン五輪から導入された「マルチサポートハウス」が前身。冬季ではソチ五輪に続き2度目となる。

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2018年2月7日のニュース