【岡崎真の目】羽生 3種類の4回転決めることが金への近道

[ 2018年2月7日 09:33 ]

羽生復活へ オーサー・コーチ太鼓判

ルッツ以外の4回転は跳べていることが分かった羽生
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 4回転ルッツは難度が高く、その分負荷もかかる。しかもケガをした時のジャンプでもあり心理的な面からも今回は回避が正しい選択だと思う。そうなるとサルコー、トーループ、ループの3種類で勝負することになるが、羽生の持ち味は質の高さなので、種類が少なくてもGOE(出来栄え評価)で補えれば問題はない。基礎点は低くても、総合点でルッツやフリップに匹敵する高得点を得られる可能性も十分ある。無理にルッツを入れると、かえって集中力が分散してミスが増える恐れもあるので、まずはこの3種類の4回転をきちんと決めることが金メダルへの近道だろう。

 4回転を5種類組み込んでくるのはネーサン・チェン(米国)だけで、他の選手は多くても3種類。それぞれ内容は違うが、きちんと滑ればGOEと演技構成点でアドバンテージがある羽生に分がある。もちろん、自分でミスをしては元も子もないので、とにかく集中すること。ケガをした右足は着氷の時に使う方の足なので心配は残るが、自信を持って臨めれば結果はついてくる。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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2018年2月7日のニュース