レジェンドひやり　葛西　逆転のメンバー入りで８大会連続五輪出場

公式練習を終え、笑顔の葛西
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　ノルディックスキー・ジャンプの男子ノーマルヒル（ＮＨ）の公式練習が７日に行われ、８大会連続出場の懸かる葛西紀明（４５＝土屋ホーム）が辛くもメンバーに滑り込んだ。５人の代表のうち出場できるのは各国４人まで。“選考会”をどうにかくぐり抜けて「いやー、しょっぱいジャンプだった。危ない」と心底ホッとした様子だった。

　普段から本数を絞り込む葛西は、大会最初の公式練習となる日中のセッションを回避し、本番と同じ夜のセッションで初飛びを行った。「８回目のプレッシャーで硬くなった。出場しなければと」と１回目は日本勢最下位、２回目も伸びなかった。さしものレジェンドも「もうダメかと思った」とあきらめかけたが「最後は自分のジャンプをしなきゃとリラックスできた」と日本勢２番手となる９８メートル。逆転滑り込みを決めるジャンプに、着地した瞬間は思わず白い歯を見せた。

　ＮＨは８日に予選、１０日に決勝。葛西は９日には開会式で日本選手団の旗手を務める。前回ソチ五輪でメダルを獲得した個人ラージヒルと団体戦はあらためてメンバー選考が行われる。