羽生 ルッツ以外4回転跳べる!オーサー・コーチ復活太鼓判「大丈夫だ」

[ 2018年2月7日 05:30 ]

ルッツ以外の4回転は跳べていることが分かった羽生
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 フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチ(56)が6日、昨年11月に右足首を負傷した羽生の復活に太鼓判を押した。平昌五輪会場の江陵アイスアリーナで取材に応じ、既にルッツを除く3種類の4回転ジャンプを跳んでおり、個人種目(16日ショートプログラム、17日フリー)に向けて順調に回復していることを明かした。

 羽生は五輪に間に合うのか――。多くのファンが気にしているその問いに拠点のカナダ・トロントなどで調整している羽生より先に韓国入りしているオーサー・コーチが具体的な答えを示した。

 「日に日によくなっている。数週間で全てがかみ合ってきて、よく練習ができている。今週も同じように調整が進めば、大丈夫だ。楽観的に考えている」

 五輪には間に合う。それもかなりいい状態で臨める見通しだ。9日に始まる団体戦は出場を回避する方針で、16日にショートプログラム(SP)、17日にフリーが行われる個人種目に絞る。オーサー・コーチは「(団体回避は)彼にとって難しい選択だった」と言った。団体戦のSPで1位となり弾みをつけて金メダルを獲得した4年前の成功体験や、試合勘よりも今回はコンディションの回復を最優先。「彼のゴールは五輪で再び金メダルを獲ること。100%の状態に戻すためにあと1週間、時間が必要だった」と説明した。

 年明けから氷上練習を再開し、「ジャンプは戻った。ルッツ以外は問題ない」と既にトーループ、サルコー、ループの3種類の4回転ジャンプは跳んでいるという。ケガの原因となった高難度のルッツは「準備ができていない」と回避。当初5本を考えていたフリーの4回転ジャンプは3本か4本となる可能性が高い。だが、15年12月のGPファイナルでは2種類3本の4回転ジャンプで219・48点の世界最高得点を出し17年4月の世界選手権では3種類4本で223・20点と世界最高得点を更新している。ライバルたちより本数は少なくても、ジャンプの出来栄え評価の加点と演技点で勝負できるのは実証済みだ。

 最大の課題はスタミナ面だが、オーサー・コーチは「曲をかけて通しの練習もしている。先週から力を入れて、今週も取り組んでいる」と話した。想像以上に順調に回復しているのだろう。金ヨナ(韓国)ら数多くのトップスケーターを育てた名将は「彼(羽生)のことを過小評価してはいけない」と自信たっぷりに語った。

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