日本相撲協会 式守伊之助からの辞職届を受理を決める 3場所出場停止の懲戒処分を下す

[ 2018年1月13日 15:39 ]

若手行司にセクハラ行為をした立行司、式守伊之助
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 日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、昨年12月の冬巡業中に泥酔して10代の若手行司にセクハラ行為をした立行司の式守伊之助(本名野内五雄、58=宮城野部屋)に対し、初場所から夏場所まで3場所出場停止の懲戒処分を下し、その上で12日に伊之助から出された辞職届を受理することを決めた。

 この日の臨時理事会には伊之助も参加し、本人の弁明を聞いた上で処分を伝えた。4月の春巡業にも出場できず、5月までは給与も支給されない。八角理事長(元横綱・北勝海)は「立行司として、本人の責任は重い」と処分について説明した。すぐに辞職届を受け取らないことについては「(セクハラ行為を)反省する時間を与えるため。本人にも反省するように伝えた」と話した。

 相撲協会によると、式守伊之助は昨年12月16日に沖縄県宜野湾市で行われた冬巡業後に泡盛を飲んで泥酔。宿泊先で若手行司の唇を数回なめ、胸も1回触るなど精神的苦痛を与えた。事実関係は日本相撲協会の危機管理委員会が調査していた。

 5日にセクハラ疑惑が発覚してから伊之助は謹慎しており、9日の明治神宮奉納土俵入りは欠席した。13日の土俵祭りは伊之助に代わって三役格の式守勘太夫が祭主を務めた。現在は木村庄之助が不在で、立行司は1人しかいない。伊之助の出場停止により、初場所からは立行司が土俵に上がらないことになる。日本相撲協会はすぐには立行司を置かず、当面は三役格行司が代行するとした。

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2018年1月13日のニュース