真凜“勝負服”で逆転五輪へ!背中に「金の鳥」SPでお披露目

[ 2017年12月21日 05:30 ]

21日開幕フィギュア全日本選手権

全日本選手権へ向け、公式練習で調整する本田(手前)と宮原
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 平昌五輪代表最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権は、21日に東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕する。女子の本田真凜(16=大阪・関大高)は20日、会場での公式練習で自らデザインしたショートプログラム(SP)用の衣装を披露。21日のSPは大トリの30番目に登場し、2枠しかない五輪代表の座に向けた戦いに挑む。

 自ら手がけた勝負服で、一発逆転に挑む。本田が「前日届いた」という初披露の衣装で公式練習に現れた。上半身は飾りでキラキラで、スカートは紫色。これまでのピンクから一新し、最終滑走で登場する21日のSPでファンにお披露目することを宣言した。

 「背中にさりげなく金色の鳥がいます。初めて自分でデザインし、生地も選びました」

 11月の中国杯で5位に敗れた後、「SPの衣装をもう一つ作りたい」という以前からの希望に着手。クジャクのように見える背中のシンボルは「羽ばたけるように」の願いを込めた。その願いがかなったのか、この日の練習は後半にかけてジャンプの成功率が上がっていった。

 GPシリーズは思うような結果が出ず、代表の座を射止めるには優勝しかない。だからこそ、衣装だけでなく構成も勝負に出る。23日のフリーは、序盤の連続3回転ジャンプを、基礎点が1・1倍になる後半に回して得点アップを狙う。3度の連続ジャンプは全て後半に組み込むことになる。

 もちろん体力面の心配はあるが、浜田美栄コーチは「目の色が変わったことはないですけど、真凜なりに頑張った。真面目に続けてくれるようになった」と、全日本までの練習に合格点を与えた。

 2人しかない五輪出場枠に、ライバルはひしめく。「自分の中で結果を凄く求めていて。自分のためだけでなく、家族や応援してくれる方のために滑りたい」。金の鳥は“金獲り”の意味にも受け取れる。五輪の頂点を指すのであれば、ここで夢を諦めるわけにはいかない。

 ▽平昌冬季五輪への道 代表枠は2で、全日本選手権の優勝者は決定。2人目は(1)全日本の2、3位(2)GPファイナル出場者上位2人(3)全日本終了時の世界ランク上位3人(4)全日本終了時の今季世界ランク上位3人(5)全日本終了時のISU今季自己ベスト上位3人。5項目のいずれかを満たす選手の中から総合的に判断して選出する。

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