【岡崎真の展望】女子は横一線…まだ氷が軟らかい新リンク 微妙な変化への適応が鍵

[ 2017年12月21日 09:30 ]

21日開幕フィギュア全日本選手権

全日本選手権会場となる武蔵野の森総合スポーツプラザの新リンク
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 女子は2枠を争う混戦状態なので、現状では誰にでもチャンスがあると思う。GPファイナルに出場した宮原はケガに苦しんだ時期もあったが、その間にやるべきことをきちんとやってきたので、戻ってきた時にはさらにグレードアップしていたように感じられた。

 宮原とともにファイナルで演技した樋口はあまりいい結果が出せなかったので、今回どこまで立て直せているか、特にメンタル面がポイントになりそうだ。今季の世界ランク的にはこの2人に三原と坂本を加えた4人が一歩リードしているような印象だが、白岩や本郷、そして本田も一発勝負でガンガン攻めてくるだろう。

 今回のリンクはまだ出来上がったばかりで、氷の状態が刻々と変化している。最初にトップの7人が練習した時はまだ氷が軟らかくてみんな苦労しているように見えた。1日たてば、もっと締まってくるだろうが、この微妙な変化にうまく適応できるかどうかが勝負を分ける可能性もある。経験豊富なベテランが有利な半面、順応性さえあれば本田ら一発勝負の選手にも十分チャンスがあるはずだ。

 少なくとも前日練習を見た限りでは全員が横一線。ピリピリした凄い戦いになりそうだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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