八角理事長、任期残り3カ月報酬返上 危機管理委「相応の責任」

[ 2017年12月21日 05:30 ]

相撲協会臨時理事会

会見で厳しい表情を見せる八角理事長
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 危機管理委員会の報告を受けた理事会で横綱・白鵬、鶴竜らの処分を発表した八角理事長は、自らの処分は残り任期3カ月の報酬を全額返上するとした。

 危機管理委員会から「白鵬や鶴竜ら協会員を統率する立場にある以上に相応の責任があると考える」と断じられ、「早期解決になるように全力で取り組んできたが、なかなか決着がついていないことを痛感している」と話し、自ら報酬の返上を理事会に申し出た。金額は理事の月給が144万8000円、勤続手当が1万4000円、本部勤務手当で理事長には5万円が支給されるので、1カ月計151万2000円。3カ月で約450万円以上となる。

 前代未聞の横綱の暴行問題。今回の対応は協会のトップとして自らを律したとも言える。ただ、過去の騒動では、08年9月には07年の時津風部屋力士暴行死事件や自らの弟子の大麻問題で北の湖理事長(元横綱)が辞任。10年8月にも健康面の不安はあったが、野球賭博問題など一連の不祥事の責任を取って武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)が辞任している。この日、八角理事長は国技館を引き揚げる際、「もう、何もない」と言い残して車に乗り込んだ。

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2017年12月21日のニュース