貴ノ岩、19日に聴取実現してた!日馬の引退は「望んでない」

[ 2017年12月21日 05:30 ]

相撲協会臨時理事会

19日に危機管理委員会の聴取を受けていた貴ノ岩
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 動向が注目されていた貴ノ岩は19日の夜、危機管理委員会の聴取を受けていた。聴取には高野利雄危機管理委員長(元名古屋高検検事長)と協会の弁護士が同席。貴ノ岩の発言はこの日理事会に提出された暴行事件の報告書に盛り込まれた。

 11月30日の中間報告では、貴ノ岩の態度が失礼だったため元横綱が暴行に及んだと明記。これに対し最終報告書では「(貴ノ岩は)白鵬の説教が一段落したのでLINEの返事をした。無礼なことをしたとは考えておらず、日馬富士がどうしてこのような仕打ちをするのか理解できなかった。なぜ誰も止めてくれないのかと思っていた」と説明。他の力士や地元高校の関係者らの面前で一方的に多数回にわたり暴行を受けたので「恥ずかしかった」と被害者感情をあらわにしたという。さらに、暴行後の巡業で元横綱に謝罪したのは「関係者の助言によるもので、本人が納得したものではなかった」とした。

 また、貴乃花親方に当初、正直に報告しなかったのは「騒ぎを大きくしたくなく、告げ口をすることが男らしくないと思った」と弁明。そして元横綱が引退に至ったことには「自分はそれを望んでいたわけではなかった」と心境を明かしている。

 高野委員長は貴ノ岩の様子について「回復に向かっているのは間違いない。ただし稽古ができていないので体力は落ちている。体重も落ちていると言っていた」と説明した。

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2017年12月21日のニュース