伊藤有希、W杯初優勝に歓喜も さらなる高みへ「目指すところある」

[ 2017年1月14日 13:15 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子札幌大会 ( 2017年1月14日    札幌市・宮の森ジャンプ競技場=HS100メートル、K点90メートル )

W杯で初優勝し表彰式で笑顔の伊藤有希(中央)。左は2位の高梨沙羅
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 これまで10度、W杯の表彰台に上りながら届かなかった頂上。悲願の初優勝を決めた瞬間、伊藤は「やった」と声をあげて力強くガッツポーズ。英語での優勝インタビューでは、自国で初優勝を飾ったことへの思いを尋ねられ「ナイスタイミング」と答えるなど初々しさをみせながら「応援してくださる方へ少しでも恩返しができていたらいい」と胸を張った。

 1回目に95メートルでトップに立つと、2回目も「いい緊張感で迎えられた」と平常心で臨むことができた。残り5人を残したところで向かい風の影響からゲートを1段階下げられたが、それでも1回目より飛距離を伸ばす96メートルの大飛行を見せ、初優勝を完勝で飾って見せた。

 自身のジャンプについて「安定してきている」と手応えを感じつつ、それでも「まだ目指すところはある」ときっぱり。15日の札幌大会第2日、20、21日の蔵王大会と日本での大会が続くが「さらに技術を磨いて、自分のやることだけに集中したい」と、さらなる高みを見据えた。

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