錦織 全豪OP“死のゾーン”難敵ズラリ…4大大会初制覇へ試練

[ 2017年1月14日 05:30 ]

全豪オープンに向けた練習で笑顔を見せる錦織圭
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 テニスの全豪オープン(16日開幕、メルボルン)の組み合わせが13日に決まり、男子シングルスで4大大会初制覇を目指す第5シードの錦織圭(27=日清食品)は、順当に勝ち進むと4回戦で第10シードのトマーシュ・ベルディハ(チェコ)または元世界1位で第17シードのロジャー・フェデラー(スイス)と当たり、準々決勝で第1シードのアンディ・マリー(英国)と激突するゾーンに入った。1回戦は世界ランキング48位のアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)と対戦する。

 「(早い段階で対戦するのは)ちょっと厳しい」と話していた錦織にとっては試練ともいえる組み合わせとなった。前哨戦のブリスベン国際決勝(8日)で昨年10月の楽天ジャパン・オープンで負傷した左臀部(でんぶ)を再び痛めて不安が残る中、難敵ぞろいだ。特にフェデラーと4回戦で対戦するとなれば、4大大会で初対戦となる。過去の対戦成績は2勝4敗。かつて「フェデラーはいつでも僕のアイドル。彼と試合ができるのは、本当に光栄なこと」と話したこともある。現在は左膝の故障明けとはいえ、その存在は脅威だ。昨年は準々決勝で当時1位のジョコビッチに4強進出を拒まれたが、今年は順当なら1位のマリーとの対戦となる。昨年の全米オープン準々決勝では打ち勝ったが、過去2勝8敗と決して相性は良くない。

 錦織は既に現地入りして、練習を再開。サーブアンドボレーも積極的に採用して磨きをかける攻撃的なテニスで主導権を握り、過去最高の8強超えを狙う。「いい年になってほしい。特に30歳までの数年は大事。大きく飛躍したい」。17年の4大大会がいよいよ幕を開ける。

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2017年1月14日のニュース