桃田“ゆかり”の福島の支援者裏切り「勇気与えるはずが…反省」

[ 2016年4月8日 15:33 ]

会見で謝罪する桃田

 違法カジノ店に出入りしバカラ賭博をしていたことが判明したバドミントン男子の桃田賢斗(21)と12年ロンドン五輪代表の田児賢一(26)=ともにNTT東日本=が8日、都内で記者会見を行った。

 マレーシアでの国際大会から帰国した際は茶色だった髪の毛を黒く染め直して会見に臨んだ桃田。リオデジャネイロ五輪代表を確実にしていたが、日本バドミントン協会は日本オリンピック委員会(JOC)に代表として推薦しない方針を明かし、夢舞台への道は絶望的となった。

 香川県出身の桃田は、福島県の富岡一中・富岡高でバドミントンの腕を磨き、東京電力福島第一原発事故による避難生活を乗り越えてトップ選手に成長した。賭博をしている時は「福島のみなさんへの感謝の気持ちは浮かばなかった」と正直に告白。“身から出たさび”という形になったことに「福島県の方に、五輪で活躍して元気や勇気を与えることが選手の自分ができる恩返しの方法の一つだと思っていた。このような軽率な行動で期待や応援を裏切ってしまった。本当に反省している」とうなだれた。

 また、同部の男子選手6人が田児とともに、同じく違法な賭博行為を実施していたことも判明。田児は後輩を違法な道に誘ったことについて「認識が薄かった」と謝罪した。

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