ウォリアーズ スパーズに快勝、史上2度目のシーズン70勝到達

[ 2016年4月8日 17:37 ]

スパーズのダンカン(左)と競り合う27得点をマークしたウォリアーズのカリー(AP)

 NBAは7日に各地で5試合を行い、リーグ全体首位のウォリアーズは地元オークランドで同2位スパーズに121―101(前半52―40)で快勝。今季79戦目でプレーオフの第1シードを確定させ、95~96年のブルズ(72勝10敗)に次ぐリーグ史上2度目のシーズン70勝を達成した。

 ステファン・カリー(28)は相手のジャンプ・シュートに対するディフェンスがきついと見るや、再三にわたってドリブルで切れ込んで加点。3点シュートの成功は3本だったが、チーム最多の27得点を挙げて勝利に貢献した。

 スパーズとグリズリーズが相手となる残り3試合にすべて勝てば、マイケル・ジョーダン(現ホーネッツ・オーナー)を擁してブルズが樹立したシーズン最多勝利記録の更新も可能。現役時代にブルズでその大記録を経験しているスティーブ・カー監督(50)は「第1シードを確保するのに70勝も必要だったことが現況を語る上での本質だ」とすでに65勝(13敗)を挙げているスパーズへの警戒感を緩めていないが、20年ぶりとなる新記録への期待も高まってきた。

 スパーズは今季のウォリアーズ戦では1勝2敗。3月19日の試合(○87―79)ではカリーを14得点に抑え込み、得意の3点シュートは12本中1本しか決めさせなかったが、この日は違うパターンで得点を許した。それでもサンアントニオでは今季39戦全勝(通算47連勝)と不敗記録を維持。10日のこのカードに勝てば、来季の開幕早々にウォリアーズが昨季から今季にかけて樹立したホームの通算連勝記録(54)を書き換えることもできるために、どちらにとってもモチベーションのある試合になりそうだ。

 スパーズにとって問題なのは故障者。パワー・フォワードとして今季のオフェンスを支えてきたラマーカス・オルドリッジ(30)はこの日、右手の人差し指を痛めながらプレー。控えのセンターとして活躍してきたボリス・ディアウ(33)は右足内転筋を痛めて2試合連続で欠場しており、主力に故障者がいなくなったウォリアーズと比べて若干の不安材料を抱えている。

 しかもティム・ダンカンは25日で40歳。長丁場となるプレーオフを考えるとベテランを休ませたいところでもあるだけに、20シーズン目を迎えたグレグ・ポポビッチ監督(67)がどのような判断をするのかも注目されるところだ。

 ▼ウォリアーズの残り試合の日程=*9日(対グリズリーズ)、*10日(対スパーズ)、13日(対グリズリーズ)

 ▼スパーズの残り試合の日程=*8日(対ナゲッツ)、10日(対ウォリアーズ)、12日(対サンダー)、*13日(対マーベリクス)

 *はロードでの試合。

 <7日のその他の結果>サンズ(21勝58敗)124―115ロケッツ(38勝41敗)、ホークス(47勝32敗)95―87ラプターズ(52勝26敗)、ヒート(46勝32敗)106―98ブルズ(39勝40敗)、ティンバーウルブス(27勝52敗)105―97キングス(31勝48敗)

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