桃田、田児の背中追い一流選手に…14年には2人で世界一

[ 2016年4月8日 07:40 ]

違法カジノ店でバカラ賭博をしていたことが分かった田児(左)と桃田

 バドミントン男子シングルスのエース・桃田賢斗(21)と12年ロンドン五輪代表の田児(たご)賢一(26=ともにNTT東日本)が東京・錦糸町の違法カジノ店でバカラ賭博をしていたことが7日、分かった。桃田にとって田児は「中高生時代、憧れの存在だった」という。桃田は全日本選手権6連覇を達成した日本一のプレーヤーである田児を追って、13年にNTT東日本に入社。その理由は「日本一になるためには日本一の選手と一緒に練習するのが一番」と考えたからだった。

 昨年、田児が体調不良により日本代表活動を辞退するまでは、日本代表としてともに活動。14年5月にはトマス杯で田児が第1シングルス、桃田が第2シングルスとして奮闘し、世界一に輝いた。「見習うところはいっぱいある」と実績を積んでからも、田児の背中を見つめていた。しかし、最大の目標であったはずのリオ五輪を前に“兄貴分”とともに周囲を裏切ることになった。

 ◆桃田 賢斗(ももた・けんと)1994年(平6)9月1日、香川県三豊郡三野町(現三豊市)生まれの21歳。三豊市立吉津小―富岡一中―富岡高を経て13年にNTT東日本に入社。12年世界ジュニア選手権優勝。14年の国・地域別対抗戦トマス杯で日本の金メダルに貢献。15年スーパーシリーズ2勝。同年世界選手権銅メダル。上位選手によるスーパーシリーズ・ファイナルも制した。左利き。1メートル75、70キロ。

 ◆田児 賢一(たご・けんいち)1989年(平元)7月16日生まれ、埼玉県蕨市出身の26歳。蕨市立塚越小―埼玉栄中―埼玉栄高を経て08年にNTT東日本に入社。10年全英オープン準優勝。13年の全日本総合選手権で男女シングルスを通じて初の6連覇を達成。母のよし子さんは女子ダブルスで1980年世界選手権3位。右利き。1メートル75、72キロ。

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2016年4月8日のニュース