桐生、自己新上々“発進”!スタート成長、日本新へ0秒01差

[ 2016年3月20日 05:30 ]

男子60メートル準決勝で力走する桐生祥秀(AP)

陸上世界室内選手権第2日

(3月18日 米オレゴン州ポートランド)
 男子60メートルで桐生祥秀(20=東洋大)は準決勝で室内日本記録に0秒01と迫る6秒56をマークしたものの、タイムは全体9位で8人で争う決勝進出を逃した。8番目の選手と0秒01差だったが、オフに取り組んだスタートの改善には手応え十分。4月2日のテキサス・リレーで、日本初となる100メートルの9秒台を狙う。昨年の世界選手権100メートル銅メダルのトレイボン・ブロメル(20=米国)が6秒47で優勝した。

 わずかな差が明暗を分けた。リオ五輪シーズンの初戦だった桐生は決勝進出に0秒01届かず。自己記録は0秒03更新したものの、自身のツイッターで「0・01の差はでかい。今回のレースで深く思った。決勝いくのと9位とはまるで違う。一番取ってはいけない順位を取ってしまった」と悔しさをつづった。

 準決勝で敗退したが、オフに磨いた低く前傾姿勢を保ったスタートには成長の跡も出ている。最初の数歩を「逆ハの字」に踏み出すことで体が早く起き上がるのを防ぎ、トップスピードにつなげることを意識。「100%ではないが、このまま改良したい」と手応えを口にした。

 今後も米国に残り、今大会で優勝したブロメルと合同練習。その後は4月2日のテキサス・リレーで今季初の100メートル、同29日の織田記念国際(広島)では国内初戦に臨む。日本初の9秒台へ、ギアを上げていく。

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