大江「ポンポン」パット2位!35インチ中尺で6バーディー

[ 2016年3月20日 05:30 ]

第2日、通算6アンダーで2位の大江香織。9番でバーディーを決める

女子ゴルフツアー・Tポイント・レディース第2日

(3月19日 鹿児島県姶良市 鹿児島高牧カントリークラブ=6423ヤード、パー72)
 プロ8年目の大江香織(25=アルパイン)がこの日のベストスコア66をマークし通算6アンダー、138で首位に1打差の2位に浮上。好調なショットと安定感あるパットで6バーディーを奪いボギーはなし。12年フジサンケイ・レディース以来のツアー2勝目を狙う。前日首位のキム・ハヌル(27=韓国)は5番パー4、17番パー3(ホールインワン)でイーグルを決めて通算7アンダーで首位を守った。大山志保(38=大和ハウス工業)は通算4アンダーの3位に浮上した。
【第2R成績】

 みちのく山形生まれの色白美人プロ、大江が6バーディーの荒稼ぎで初日の14位から1打差の2位に浮上した。「ショットが良かった。前半は危なげなくグリーンに乗ってポンポンとパットが決まった」と猛チャージ。いきなり1番パー5で2メートルを沈めてバーディー発進。5番は7メートル、6番は1メートルと連続で8番は30センチにつけ9番も取った。後半インもスコアを伸ばして66のベストスコアを叩き出した。

 好調なショットはオフの米国合宿の成果だ。1月に吉田弓美子、川満陽香理とフロリダで約1カ月間、ゴルフ漬けの日々を送った。「昨年ドライバー以外のショットが不調。フロリダは芝生の上から打てたので一日4時間ぐらい打ち込んだ」。右手がけんしょう炎になるまでボールを叩き、当たりが薄く距離や方向にばらつきがあったアイアンを徹底して磨いた。その結果は「毎回同じようなインパクトができるようになった」と目に見える形で表れた。昨年35試合で9回あった予選落ちが今季は開幕からゼロ。3試合連続予選通過が何より成長の証だ。

 グリーン上では“ルール適合パット”がさえ渡った。微妙なアンジュレーションのあるグリーン上で35インチの中尺パターが威力を発揮。左手でグリップエンド側をホールドし、右手でストロークする変則型。今季からパターの一部を体につけ支点としてストロークする「アンカリング」が禁止された。長尺パターでプレーしていた大江も悩んだが、「試行錯誤を重ねて、やっとしっくりいく形が見つかった」。16年型パットが好調なショットとかみ合った。

 「最終日も課題のショットをうまく打つことだけ考えて回る」。まずは一打に集中。その先に12年4月のフジサンケイ・レディース以来3年11カ月ぶりの2勝目が待っている。

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