白鵬 歴代3位タイ通算964勝 次の照準は「3人目の1000勝」

[ 2016年3月20日 05:30 ]

<大相撲春場所7日目>栃ノ心(右)を寄り切り、歴代3位タイとなる通算964勝目をあげた白鵬

大相撲春場所7日目

(3月19日 エディオンアリーナ大阪)
 36度目Vを狙う1敗の白鵬が栃ノ心を右四つ寄りで圧倒し、通算勝利で大潮に並ぶ歴代3位の964勝に到達。「毎場所全勝しても10年以上かかる。ここまで来るとは思わなかった」と語り、次の目標を「3人目の1000勝」と千代の富士、魁皇しか達成していない大台に狙いを定めた。

 15歳だった00年秋に来日し、プロ入りを目指して大阪・摂津倉庫に滞在していた頃。初めてスカウトに来たのが当時式秀親方の元小結・大潮だった。一緒に来日した6人で面接に臨み選ばれたのは千昇(元十両)と大河(元幕下)。当時の白鵬は小柄で声が掛からず「2人は浮き浮きしていた。(残された)我々から浮いているような気がして頭にきた」と振り返る。最後の一人となり、翌日帰国するはずだった日に宮城野部屋に拾われた白鵬は「よーし見てろよ」と悔しさをバネに大出世。自らを選んでくれなかった存在に肩を並べ「凄い力士だったとここにきて思います」と今は尊敬の念を抱いている。

 ▽通算964勝 白鵬が記録。大潮と並び史上3位。同1位は魁皇の1047勝。現役では単独1位。

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2016年3月20日のニュース