ノートライ…サンウルブズ3連敗 チャンスにミス、初の屈辱

[ 2016年3月20日 05:30 ]

<サンウルブズ・レベルズ>レベルズ・トムソン(右)にタックルするサンウルブズ・堀江(上)と稲垣

スーパーラグビー第4節

(3月19日 秩父宮)
 第4節が行われサンウルブズはレベルズ(オーストラリア)に9―35で敗れ、開幕から3連敗となった。前半こそ5点差で折り返したが、課題の後半に一挙3トライを許して完敗。攻撃では何度もゴールラインに迫りながら、ミスで自滅を繰り返して初のノートライに終わった。次節26日のブルズ戦からは4戦連続で国外の試合が続くサンウルブズが、早くも正念場に立たされている。

 あと数十センチが遠かった。何度もトライに迫りながら、終わってみれば得点は3PGのみ。マーク・ハメット・ヘッドコーチは「前半チャンスがあったが、そこを得点に結びつけられなかったのが残念」と敗因を挙げた。

 象徴的なシーンが2つある。前半31分、ゴール前スクラムを起点とする攻撃でプロップ稲垣がインゴールへ突進。インゴールに迫ったが、倒れた状態でボールを離さず、反則を取られてトライならず。同37分にはCTB立川が個人技で抜け出したが、タックルで倒された後にボールを奪い返され、チャンスを逸した。

 いずれもサポートする選手の出足が鈍り、ボールキャリアーを孤立させてしまったことが原因。田辺淳スキルコーチは「0・5秒、リアクションが遅かった」と指摘した。2戦を戦った南アフリカのチームがパワープレーを仕掛ける傾向がある一方、レベルズなどオーストラリア勢は、より高いスキルを発揮。密集でボールを奪い返すプレーは相手の強みだった。

 後半の中盤以降に失点を重ね、ディフェンス面での連係でも課題を残した。それでもフッカー堀江主将は「今は我慢の時。経験できたことをポジティブに捉えたい」。まだ3戦。勉強代を取り返すチャンスは残されている。 

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