テニスのIPTL 公式戦ではないのに好評なワケ

[ 2015年12月14日 15:15 ]

シャラポワに声援を送る錦織(左から2人目)

 ツアー公式戦ではないがテニスファンの間で“こんなに楽しそうに試合する選手見た事ない”と話題になっているのが、国際イベント、男女混合のチーム対抗戦インターナショナル・プレミア・リーグ(IPTL)だ。

 IPTLは男女のスター選手がチームを組んで戦う、新しいスタイルの国際大会で、2日に開幕した日本大会を皮切りにフィリピン、インドなど5か国を転戦。出場チームは開催地の名前を冠した5チームで、日本は「ジャパン・ウォリアーズ」として錦織圭、奈良くるみのほか、マリア・シャラポワ(ロシア)、マラト・サフィン(ロシア)らが参戦、国境もキャリアも越えたチーム構成が面白く、1つの試合が6ゲーム先取の1セットマッチというスピーディな試合展開、各セット1度だけ選手交代が可能、ポイントが倍になる“パワーポイント”など、エンターテインメントに富んだお祭りのような大会だ。

 データニュース社が行っているWOWOW視聴者を対象とした「WOWOWウォッチャー」によると、錦織が登場した2日放送の日本開幕戦の満足度は3・8(5段階評価)、第3戦は4・09と高満足度の基準3・7を上回る高数値。スポーツ大会の場合、日本の注目選手が敗れると満足度を大きく下げるのだが、錦織が敗れた第3戦の方が満足度が高いという、この大会ならではの結果が出た。

 「途中で選手交代もありという今までにないルールがあり楽しめる。(男性、71歳)」「こんなに楽しそうに試合する選手見たことない。笑顔いっぱい。でも試合は手抜きなし。素晴らしい」(男性、69歳)など、エンターテインメント性たっぷりのルールでありながら、その中でみせる一流選手たちの真剣勝負に視聴者は大満足のようだ。

 14日からはUAE大会が、18日からはシンガポール大会が開催される。

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2015年12月14日のニュース