沙羅 W杯開幕3連覇ならず…追い風に苦戦「精神的に未熟」

[ 2014年12月6日 05:30 ]

ジャンプ女子個人第1戦で3位だった高梨沙羅(AP)

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人開幕戦

(12月5日 ノルウェー・リレハンメル=HS100メートル、K点90メートル)
 個人総合3連覇を狙う高梨沙羅(18=クラレ)は1回目が93・5メートル、2回目は97メートルで合計265・1点の3位に終わった。リレハンメルでの開幕戦は一昨年、昨年と連覇していたが、3年連続優勝を逃し、昨季からの8連勝もならなかった。

 シュペラ・ロゲリ(20=スロベニア)が93メートル、99メートルの267・3点で初優勝。伊藤有希(土屋ホーム)は92・5メートル、94メートルの253・6点で6位、岩渕香里(松本大)は30位だった。

 前日の練習から思ったように距離が伸びずに本番でも会心のジャンプは戻らなかった。高梨は「ベストを尽くしきれなかった。凄く残念。まだまだ精神的に未熟だった。課題が見つかったので、そこを直したい」と険しい表情で振り返った。

 常に追い風の吹く難しいコンディションでの競技。その中でも比較的強い追い風にさらされ、1回目はソチ五輪銀メダルのダニエラ・イラシュコ(31=オーストリア)に次ぐ2位にとどまった。

 巻き返しを誓った2回目だったが、ここでも1回目以上に強い追い風に見舞われた。飛距離は伸び悩み、飛型点でも大きな加点は得られず、ロゲリに抜かれ3位に後退した。表彰台は確保したとはいえ昨季18戦15勝の強さを見せた女王には不満の残る船出となった。

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