渡部暁 ソチへ弾みの3位!インフルから回復順調

[ 2014年1月27日 05:30 ]

表彰式でポーズをとる3位の渡部暁斗(右)

ノルディックスキーW杯複合個人第13戦

(1月26日 ドイツ・オーベルストドルフ)
 ソチ五輪前最後の個人戦で、渡部暁斗(25=北野建設)が今季5度目の表彰台となる3位に入った。前半飛躍(HS137メートル、K点120メートル)で128メートルを飛んで4位につけ、トップと32秒差で出た後半距離(10キロ)で先頭争いに加わり、そのまま粘った。加藤大平(29=サッポロノルディックク)は18位、渡部善斗(22=早大)は33位、湊祐介(28=東京美装)は42位。エリック・フレンツェル(ドイツ)が4連勝で今季7勝目を挙げ、通算勝利数を16に伸ばした。

 日本のエースがソチ五輪前最後のW杯で表彰台に立ち、本番へ弾みをつけた。雪が降り、不利な追い風に当たった前半飛躍。渡部暁はK点を8メートル上回った。後半距離で順位を上げ「調子が落ちている中で結果を出せた。いいきっかけになった」と納得の表情だった。

 年明けにインフルエンザにかかった。治療に専念したことで体力が落ち、W杯復帰後は思うような結果を残せずにいた。「仕上がりは70%ぐらい」という中、前日25日の団体戦の距離では精彩を欠いた。この日は「特別、僕のスキーが滑った」と2・5キロを4周するレースの終盤には先頭を引っ張った。順調な回復ぶりを証明し「ここまでは試合でしか調整できなかった。集中して練習できれば上がってくるかと思う」と手応えをにじませた。

 3度目の五輪はメダル獲得の期待が高まる。「実力が足りないと思っている。しっかりと技を磨きたい」と冷静にソチへ乗り込む。

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2014年1月27日のニュース