葛西 不本意6位、地元初Vお預けも「神様のおぼしめし」

[ 2014年1月27日 05:30 ]

壮行会で意気込むジャンプ五輪代表の(左から)渡瀬、清水、葛西、伊東

ノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第18戦

(1月26日 札幌市大倉山=HS134メートル、K点120メートル)
 地元での初優勝はお預けとなった。ソチ五輪の日本選手団主将を務める葛西紀明(41=土屋ホーム)は123・5メートル、133メートルの合計245・2点で6位に終わった。条件にも恵まれずに不本意な結果となったが、13戦連続のトップ10入りでW杯総合ランクは4位に再浮上した。20歳のヤルネ・ダミャン(スロベニア)が初優勝を果たし、伊東大貴(28=雪印メグミルク)が10位、竹内択(26=北野建設)は14位だった。

 大倉山の風は今年も葛西に味方しなかった。「あんまりいい思いばかりしてもよくない。一発食らっておけよという神様のおぼしめしでしょう」。悔しさを押し殺して精いっぱい強がった。1回目は直前で向かい風が弱まり、不利な条件でのジャンプで14位と大きく出遅れた。W杯16勝のうち地元での優勝はない。「大倉山のW杯は(好条件と)当たらない」という印象は今年も的中。2回目で133メートルを飛んだが表彰台に届かなかった。

 とはいえ日本勢最高の6位に食い込み、開幕戦を除いた全ての試合でトップ10と安定している。次戦は五輪前最後の大会となるドイツ・ビリンゲン。今大会を欠場したランキング上位選手もこぞって参加し、前哨戦の様相を帯びる。「今回味わった悔しさを次の試合とソチにぶつけられる」。今回の敗戦も糧にしてたくましく立ち上がる。

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2014年1月27日のニュース