ワウリンカ ナダル討ち!36度目ついに4大大会初V

[ 2014年1月27日 05:30 ]

男子シングルスで初優勝し、トロフィーを掲げるワウリンカ

テニス全豪オープン最終日

(1月26日 オーストラリア・メルボルン)
 男子シングルス決勝は第8シードの28歳、スタニスラス・ワウリンカ(スイス)が第1シードのラファエル・ナダル(27=スペイン)を6―3、6―2、3―6、6―3で破って4大大会初制覇を果たし、優勝賞金265万豪ドル(約2億3600万円)を獲得した。4大大会出場36度目でのタイトルはオープン化以降で2番目に遅い記録。混合ダブルス決勝は昨年のウィンブルドン選手権優勝のダニエル・ネスター(カナダ)クリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)組がホリア・テカウ(ルーマニア)サニア・ミルザ(インド)組に6―3、6―2で勝って初制覇した。

 奪ったサービスエースは19本、ノータッチの決定打はナダルの2倍以上の53本。ワウリンカは05年の全仏以来挑み続けた4大大会で初めて決勝に臨み、世界ランク1位に打ち勝った。準々決勝でジョコビッチ(セルビア)を破り、勢いづいた。「夢を見ているようだ」と実感を込めた。

 持ち味の力強いプレーで、第1セットから全開で攻め込んだ。バック側の球を積極的に回り込んでフォアで叩き、得意のサーブもさえた。ナダルが腰を痛めるアクシデントがあり、第2セット途中からは動きが鈍っても必死にプレーする相手に戸惑いを隠せず、攻め急いでリズムが乱れた。凡ミスで第3セットを奪われたが、第4セットで2度のブレークに成功して立て直した。「自分のテニス人生にこんな日が来るなんて」と遅咲きの男がうれしそうに大きな優勝杯を掲げた。

 ≪2番目に遅い初V≫ワウリンカの4大大会36度目での初制覇はオープン化以降の男子シングルスで2番目に遅かった。最も出場回数を要したのは48大会目で01年のウィンブルドン選手権を制したイワニセビッチ(クロアチア)。また、ワウリンカの全豪9度目の出場での優勝は98年のコルダ(チェコ)と並び最も遅い記録となった。(共同)

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