大鵬さんしのぶ 放駒親方「束になってかかってもびくともしなかった」

[ 2013年1月20日 07:15 ]

入門したころの大鵬

元横綱・大鵬さん死去

 19日に心室頻拍(ひんぱく)のため死去した元横綱・大鵬さんの納谷幸喜氏に角界から悼む声が相次いだ。

 ▼放駒親方(元大関・魁傑)歴史に残る大横綱。本当にびっくりした。(亡くなるとは)夢にも思っていなかった。残念でしようがないという以外に言葉はない。急なことなんで。二所ノ関部屋での連合稽古では強い人が束になってかかってもびくともしなかった。近くて遠い偉大な人でした。

 ▼松ケ根親方(元大関・若嶋津)テレビで速報が出る前に(病院から)「心臓が止まった」と電話があった。引退してから飯を食う機会があった。雲の上の存在。一門の親方衆には「厳しい指導をしなければダメだ」と言われていた。

 ▼桜井春芳氏(元立行司・第29代木村庄之助)(二所ノ関部屋で大鵬と一緒で)新弟子のころから知っている。細い細い子だった。北海道巡業の時に駅まで迎えに行ったのを覚えている。(昨年の)10月に会った時は元気だった。何とも言えない。びっくりしている。

 ▼海老沢勝二氏(横綱審議委員会前委員長)若手の指導育成に手を尽くした。今はそういう人材が少ない。大きな損失。気配りや人への思いやりの精神が強かった。

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