真央 直前に言われた「やめるならやめる、やるならやる 決めないとダメ」

[ 2012年12月9日 07:43 ]

「Sochi Russia」と刻印された金メダルを手に笑顔の浅田

フィギュアスケート GPファイナル最終日

(12月8日 ロシア・ソチ)
 最愛の母に金メダルを届けた。女子フリーが行われ、SP首位の浅田真央(22=中京大)が今季世界最高の129・84点をマーク。合計も今季世界最高となる196・80点とし、4年ぶり3度目のファイナル制覇を果たした。母・匡子さん(享年48)が死去してから、9日でちょうど一年。悲しみを乗り越え、頂点に返り咲いた。

 11月のNHK杯後に発症した腰痛は深刻だった。

 8日午前の公式練習で腰を気にするしぐさを見せ、演技直前の6分間練習では力が入らなかった。佐藤信夫コーチに状態を伝えると「やめるならやめる、やるならやる。どっちかにしないとダメ」と言われた。

 棄権も考えたが、浅田は勝負のリンクに立つことを決めた。NHK杯で4度も失敗したジャンプは、この日はサルコーが2回転になったミスが目立つ程度。トリプルアクセル抜きでも、200点に迫るハイスコアだった。

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