関東学院大31季ぶり2部降格 選手権王者初の屈辱

[ 2012年12月9日 06:00 ]

<立正大・関東学院大>2部降格にガックリする関東学院大フィフティーン

関東大学ラグビーリーグ戦1、2部入れ替え戦 関東学院大17-40立正大

(12月8日 埼玉・熊谷ラグビー場)
 リーグ戦1、2部入れ替え戦2試合が埼玉・熊谷ラグビー場で行われ、大学選手権6度優勝の関東学院大(1部8位)は立正大(2部1位)に17―40で敗れ、82年度以来31季ぶりとなる2部降格が決まった。同選手権優勝9チームで2部降格は初めての屈辱。立正大は07年度以来6季ぶりの1部昇格となる。大東大(1部7位)は後半32分の逆転トライで山梨学院大(2部2位)を21―14と下し、1部残留を決めた。

 74年からチームを率いてきた春口広部長は唇をかみしめながらノーサイドの笛を聞いた。82年に1部昇格を決めてから30年。同部長は「30年前のことを思い出しました。全て失ったね」と寂しそうな表情を浮かべた。

 立正大に接点で圧倒された。風下の前半に課題の防御面でタックルを外されて0―35。ここで勝負あった。プロップ稲垣主将は「後輩たちを1部に残せられなかったことが一番の後悔です」と涙を浮かべた。

 黄金時代は97~06年度。10季連続で大学選手権決勝に進んで、6度日本一になった。07年に部員による大麻取締法違反事件で有力選手が集まらなくなったが、昨季は5季ぶり4強入り。だが、今季は昨季の主力がごっそり抜けた。4年生は練習を欠席して求心力も失い、1勝もできなかった。来季の体制については未定だが、春口翼コーチが監督に昇格して親子で名門の再建に乗り出す可能性が高い。春口部長は「定年まであと2年。グラウンドに立てるうちは諦めないで頑張る。年寄りの冷や水と言われないようにまた勝ちます」と宣言した。

続きを表示

2012年12月9日のニュース