小平自己最高タイ2位「いつかは一番高いところに」

[ 2012年12月9日 06:00 ]

女子500メートル銀の小平(左)は優勝した李と並んで笑顔

スピードスケートW杯長野大会第1日

(12月8日 長野市エムウエーブ)
 女子500メートルで、小平奈緒(26=相沢病院)が自らが持つ国内最高記録を0秒09更新する37秒96をマークし、W杯自己最高タイの2位となった。1000メートルは1分17秒12の9位。男子500メートルでは加藤条治(27=日本電産サンキョー)が35秒20の6位、長島圭一郎(30=日本電産サンキョー)は35秒29の12位に終わった。

 小平が国内リンクで日本選手として初めて38秒の壁を突破した。同走した前世界記録保持者のウォルフ(ドイツ)より最初の100メートルで100分の1秒速い10秒51で入って勢いに乗ると、最後まで失速せずに国内最高の37秒96。今年1月のソルトレークシティー大会以来となる自己最高の2位に「まずは合格点」と頬を緩めた。

 今大会はポスターに起用された。「いつも(加藤)条治さんや長島さんなのでうれしかった。実家に5枚送ってもらった」。長野県茅野市出身の地元大会の顔は、初日の日本勢でただ一人表彰台に上がり、その役割をしっかり果たした。

 それでも「体の反応に任せて滑れたのはよかったけれど、何カ所かミスがあった」と反省を口にする。第2カーブの入り口では「1歩分」膨らんだ。優勝した五輪女王の李相花(韓国)には0秒33の大差があるだけに、小さなミスも妥協はできない。

 9日の最終日も500メートルと1000メートルに出場する。「いつかは一番高いところに上りたい。この一歩を大事にしたい」。W杯初制覇へ、そしてソチ五輪の表彰台へ、前進していることは間違いない。

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2012年12月9日のニュース