寺川メダル届かず…涙の5位「力が少し足りなかった」

[ 2011年7月27日 06:00 ]

<世界水泳女子100メートル背泳ぎ決勝>5位にガックリの寺川

水泳世界選手権第11日

(7月26日 中国・上海)
 女子のエース寺川は5位に終わり「自分の力が少し足りなかったということ。(メダルを)狙っていたので、悔しいという言葉だけでは言い切れない思いがある」と言って涙をこぼした。

 準決勝は全体8位でギリギリ滑り込んだ得意の100メートル初の決勝。8コースから勢いよく飛び出して前半50メートルを4位でターンした。残り10メートルで上位陣はほぼ横一線。だが「タッチが流れた感覚があった。練習でも最後のタッチまで集中して泳ぐことに取り組んできたのに、私のいけないところが出た」。端のコースで周囲の選手の様子が分からないことも災いし、メダルに0秒20届かなかった。

 高2の01年福岡大会で世界デビューしてから10年。アテネ五輪以来の代表復帰を果たした前回のローマ大会では「代表になれたことがうれしくてホッとしてしまった」と本来の力を出せず、決勝に残ったのは期待していなかった200メートルの8位だけ。「最後の世界選手権」と公言して臨んだ舞台で進化を示した。

 今大会の優勝タイムは59秒05。昨年は100メートルで自身初の日本記録となる59秒13をマークしておりロンドン五輪で金メダルを狙える位置にはいる。「大舞台で自己ベストを出さないと戦えない」と課題を心に刻んだ。

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2011年7月27日のニュース