さくら散った…連続賞金女王ならず

[ 2010年11月22日 06:00 ]

15番でボギーを叩きガックリの横峯さくら

 女子ゴルフツアーの大王製紙エリエール・レディース最終日は21日、愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山(6442ヤード、パー72)で優勝賞金1800万円を懸けて行われた。逆転賞金女王を狙った横峯さくら(24=エプソン)は、通算7アンダーの7位に終わった。一時は首位に1打差まで追い上げたが、15番のボギーで失速し69にとどまった。アン・ソンジュ(23)が韓国人選手では初、91年ト阿玉(台湾)以来19年ぶり2人目の外国人賞金女王となった。金ナリ(24=韓国)が通算13アンダーで初優勝。また来季のシード権も確定し、06年賞金女王の大山志保がシード落ちした。

【最終R成績 賞金ランキング】

 2年連続の賞金女王の夢は最終戦を残して消滅。「久しぶりに楽しんでプレーをすることができました」。横峯は悔しさを押し隠すように淡々と“終戦”を振り返った。

 賞金女王のためには2戦2勝がノルマだった。首位と6打差から出て、序盤から猛チャージを仕掛けた。6番で12メートルをねじ込むなど前半は4バーディー。11番のバーディーで通算9アンダーとした時点で首位と1打差に迫った。「13番でボードを見て“あっ”という感じだった。でも(上位も)伸ばすと思って自分のプレーに集中した」。だが、ここから失速する。15番は1・5メートルのバーディーチャンスをまさかの3パット。17番パー5も2オンから3パットでパーに終わった。集中力が切れたのか最終18番はボギー。勝負どころでのパッティングの不調に泣いた。

 昨年の6勝に比べ、今季は2勝。部門別データでは2部門で首位に立つなど数字が大きく劣るわけではない。それでも、アン・ソンジュに賞金レースで完敗した。父・良郎さん(50)は「運もあるから」とかばったが、違いを挙げれば昨年1試合に絞った海外メジャーに今年は全4試合出場したこと。4カ月間で3度も海外と日本を往復し「調子がいい時期が少なかった」とショットやパットの調整に割く時間が少なかったのが、プレーの足を引っ張った。
 「調子が上がらない中で2勝は成長。ショートゲームは上達した」と収穫もあった。最終戦は史上初の4年連続年間1億円突破が懸かっているが、「今年はいい経験ができた。しっかり女王を狙っていきたい」。と早くも来季の女王奪回を目標に定めた。

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2010年11月22日のニュース