示談でも…警視庁、朝青龍関の事情聴取を検討

[ 2010年1月30日 23:14 ]

 横綱の朝青龍関(29)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が初場所中に泥酔し知人男性に暴行したとされる問題で、警視庁麻布署は30日、事実関係を確認するため朝青龍関から事情を聴く方向で検討を始めた。

 日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は同日、男性と朝青龍関との示談が成立したことを明らかにした。
 麻布署は、男性から傷害容疑などで被害届が提出された場合、事情を聴く方針だったが、社会的な影響を考慮し、示談や被害届に関係なく、男性や現場にいた関係者から事情を聴いた後、朝青龍関からも聴取したいとしている。
 麻布署によると、男性は16日午前4時ごろ、東京都港区西麻布を車で通り掛かった際、交通事故処理中の同署員に「車内で朝青龍関に暴行された」と訴えた。
 朝青龍関は車内にいたが、男性が「謝罪してくれるなら被害届は出さない」と述べたため、同署は詳しい事情を聴かず、朝青龍関は泥酔していたためそのまま帰した。
 男性はその後、朝青龍関から謝罪がなかったため、弁護士と協議。鼻骨骨折など全治1カ月との診断書を取り、初場所終了後の25日になって同署に相談に訪れた。被害届は提出していない。
 傷害罪は、被害者の告訴が必要な親告罪ではないため、男性の被害届がなくても関係者の事情聴取や立件は可能。

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2010年1月30日のニュース