五輪前哨戦W杯2連戦 日本勢上位入賞のチャンス

[ 2010年1月30日 08:49 ]

W杯複合の予備飛躍で6位となり、笑顔を見せる渡部暁斗=29日

 ノルディックスキー複合はバンクーバー冬季五輪前最後のワールドカップ(W杯)2連戦を30、31日にオーストリアのゼーフェルトで行う。強豪の多くが欠場し、日本勢が上位入賞する可能性が高まった。渡部暁斗(早大)は「ここはボーナスステージ」と意気込む。 今大会は米国、フィンランド勢が不参加で、ノルウェーはBチームを派遣した。W杯総合ランク上位10人のうち、首位のジェーソン・ラミーシャプイ(フランス)ら6人が不在だ。

 29日の予備飛躍では今季進境著しい渡部が94メートルのジャンプで6位につけた。「やるべきことができている」と飛躍の好調を実感し、30、31日の本番に向けて「しっかり飛んで走りたい」と言葉に力を込めた。
 ジャンプ台がノーマルヒルで、予備飛躍を見る限り、前半飛躍で大きな差は付きそうにない。走力を武器とする小林範仁、湊祐介(ともに東京美装)にも十分チャンスはある。加藤大平(サッポロノルディックク)は距離よりも飛躍が得意だが「1ケタ順位を狙う」と闘志を燃やした。
 河野孝典ヘッドコーチは「試合が一番いい練習になる」という。有力選手が少ないという好機を生かして多くの選手が上位争いできれば、五輪に向けて貴重な経験となるだけでなく、自信も深まるはずだ。(共同)

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2010年1月30日のニュース