“日本最高峰の攻防”三洋の守りか!東芝の攻撃か!

[ 2010年1月30日 10:46 ]

 ラグビーのトップリーグ王者を決めるプレーオフは31日、東京・秩父宮ラグビー場で三洋電機(リーグ戦1位)―東芝(同3位)の決勝を行う。悲願の初優勝を目指す三洋電機は堅守、2連覇を目指す東芝は連続攻撃とスタイルは対照的で、ともに完成度は高い。シーズン無敗の三洋電機が優勢だが、東芝は1回戦の逆転勝ちで勢いに乗る。

 三洋電機はリーグ戦で最少失点の防御が光る。韓国代表の劉永男と若松の両フランカーらが早い集散を見せ、少ない人数で密集戦を制する。選手を余らせて広い守備陣形を敷き、相手ボールを奪って逆襲できればチャンスが増える。
 1回戦は出場停止だったSOブラウンの復帰も好材料。リーグ戦の得点王に輝いたFB田辺らバックス陣は多士済々だが、WTB北川智ら2選手がインフルエンザで欠場することがどう影響するか。
 東芝は1回戦でパス展開やモール攻撃など、すべて違う形で5トライを重ねた。ロック大野、ナンバー8豊田ら、強さと機動力を兼ね備えた選手がそろい、連続展開で次々に攻め手を繰り出す。
 ボール争奪戦の強さは抜群で、タイミングの良い球出しができれば東芝ペースだ。FWの高さは三洋に劣るため、ラインアウトを工夫したい。
 三洋の守りか東芝の攻めか、日本最高峰の攻防が見もの。緊迫した好試合が期待できそうだ。

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2010年1月30日のニュース