キング夫人に並んだ!セリーナ、四大大会12勝目

[ 2010年1月30日 21:03 ]

女子シングルス優勝を決め、雄たけびを上げるセリーナ・ウィリアムズ

セリーナが全豪2連覇を達成

 【全豪オープン】最後はバックハンドのショットで抜いた。セリーナ・ウィリアムズはコートの中で大の字になって、2連覇の喜びに浸った。観客席にはあこがれのビリー・ジーン・キング(米国)の姿。四大大会12勝目を挙げた現役女王は、かつての名選手を見上げ「あなたに並んだわよ。わたしの目標が達成できた」と、とびきりの笑顔を見せた。
 第1セットはサーブで崩す得意の攻撃パターンで先取。しかし第2セットはエナンのカウンターとネットプレーで巻き返しに遭った。勝負の第3セットでは相手のサービスゲームを三つブレーク。テーピングが巻かれた両脚で踏ん張り、最後まで強烈なリターンとショットを決めた。「タフな試合だった。第3セットのワンチャンスをつかむことだけを考えた」と勝負どころを振り返った。
 2人はしのぎを削ったライバル同士。セリーナはエナンが2008年5月に競技から離れた後も、女子テニス界の中心選手として活躍し続けた。
 セリーナの四大大会初優勝は1999年の全米オープン。10年単位で時代を区切ったときに、三つの年代で四大大会の優勝を果たした女子選手は、最近ではナブラチロワ(米国)しか見当たらない。現在も世界ランク1位に位置するセリーナが意地でつかんだ頂点だった。(共同)

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2010年1月30日のニュース