AHFが脅し「東京五輪不支持」

[ 2008年1月28日 06:00 ]

 アジア・ハンドボール連盟(AHF)は27日、クウェート市で臨時理事会を開催し、29、30日に北京五輪アジア予選のやり直しが行われた場合、日本と韓国に何らかの処分を下すことを決めた。アハマド会長は、昨秋の予選終了後に正式な手続きを行っていないなどとして再予選を認めないことをあらためて表明。29日に試合が行われた時点で常任理事会を開催して処分を検討するが、資格停止の可能性が高い。

 AHFの理事会に先立ち、国際ハンドボール連盟(IHF)のムスタファ会長がノルウェー・リレハンメルで会見。日本と韓国にAHFが処分を科した場合、IHFは処分を無効とみなすと明言した。同会長は、男女ともやり直し予選の勝者が北京五輪に進出することも確認。「やり直しの実施はIHF総会の次に権威が高いIHF理事会の決定事項。これに従う各国連盟(日本と韓国)を処分できない」と述べた。

 しかし、この発言を受けて行われたAHF理事会でも問題は沈静化しなかった。2カ国だけの予選開催は認めないという従来の主張も繰り返し、開催した場合は渡辺佳英日本協会会長のAHF副会長職の辞任も要求。さらに、アジアオリンピック評議会(OCA)会長でもあるアハマド会長は16年五輪招致で東京不支持に回る“脅し”もかけてきたという。連絡を受けた日本協会の市原則之副会長は「ほぼ予想通り。再試合で終わるのではなく、まだ戦いは続くと思う」と話した。

 ≪報道陣6倍以上≫再予選の取材申請が締め切られ、総勢370人から申し込みがあった。約60人だった昨年9月の北京五輪男子アジア予選(愛知・豊田市)の6倍以上で、韓国の新聞4社、テレビ2社、さらにロイター、AP、AFPなどの海外の通信社も申請している。また、ドイツの国営放送ARDも試合の中継を検討しているという。

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2008年1月28日のニュース