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名古屋・相馬 代表選出御礼弾で有終の美「点を決められてカタールに向かえるのでよかった」

[ 2022年11月6日 06:00 ]

明治安田生命J1最終節   名古屋1-0C大阪 ( 2022年11月5日    ヨドコウ )

 C大阪に勝利し、サポーターの前でポーズをとる名古屋・相馬=ヨドコウ
Photo By 共同

 W杯カタール大会の日本代表に選ばれた名古屋MF相馬勇紀(25)が5日のC大阪戦で後半アディショナルタイムに決勝ゴール。終了間際にゴール前のこぼれ球を右足で押し込む“選出御礼弾”。国内組唯一のアタッカーが、最高の弾みをつけた。

 前半から左サイドを縦横無尽に駆け回り何度も鋭いクロスを供給。後半は一気にギアを上げ、C大阪陣内へと積極的に攻め入った。

 極めつきは後半22分、相手の背後を華麗に抜け出しペナルティーエリア外で待ち構えていたGK金鎮鉉(キムジンヒョン)にボールを手で触らせて一発退場を誘発。締めは今季の有終の美を飾る豪快な一撃だ。“サプライズ選出”で注目を浴びているからこそ、甘えたプレーだけは決して見せられなかった。「(注目されて)必ず周りから見られていると思った。点を決められてカタールに向かえるのでよかった」。

 MF、FW勢ではJリーグから唯一の選出だ。名古屋の長谷川監督から「ボールを取られてもいいからどんどん仕掛けろ。点を決めきる選手になれ」と鼓舞され続け、夢舞台だけを目指してきた22年。思いとは裏腹に、全試合出場ながらこの試合までわずか1得点。「今年はなかなか点が取れなかった」と反省の弁だが、どんなときでも必死にゴールへ向かう姿勢が森保監督の心に刺さった。

 近日中に決戦の地へと向かう。相馬は「死のグループと呼ばれているが、さらに成長しながら勝ちたい」と気合十分だ。日本代表躍進の鍵は、この25歳が握っているのかもしれない。(八木 勇磨)

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